JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」の適用範囲は『この規格は荷卸し地点まで配達されるレディーミクストコンクリートについて規定する、なお(注)書きとして、配達されてからの運搬、打込み及び養生については規定しない。と定め、工業標準化品質管理推進責任者(IQC)の常駐をJIS工場に課しています。一方、日本建築学会「建築工事標準仕様書」及び土木学会「コンクリートの標準示方書」並び国、公共団体等の工事仕様書では、品質管理責任者或いは責任技術者を選任して品質管理を行うよう定められています。
従って、荷卸し地点をもって規定のとおり、購入者(受入側)との責任限界とさせて頂ます。
前述のように、荷卸し後のコンクリートの受入検査は購入者で行って頂くのが原則ですが、測定器具、人員等の事情から当方へ受入検査の代行を依頼される場合は、工場の作業予定及び品質管理業務に支障のない限り、次により代行させて頂きます。
尚、代行試験手数料は、あくまで実費の負担をして頂くのであり、決して営利を目的とするものではありませんので、ご理解下さるようお願い申し上げます。
(1)代行試験の依頼
納入担当工場へ「代行試験依頼書」に所要事項を記入の上、お申し付け願います。
(2)代行試験手数料
代行試験業務の内容及び試験手数料は、代行試験手数料一覧のとおりです。
(3)現場養生による供試体の取扱い
現場養生の供試体の取扱い及び管理は購入者にてお願いします。
代行を依頼される場合は、代行試験手数料一覧による手数料を申し受けます。
(4)外部試験機関への強度試験を依頼される場合
供試体の強度試験を外部試験機関に依頼される場合は購入者にてお願いします。
代行を依頼される場合は、所定の手数料を申し受けます。
JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」の規格品については、生産者試し練りや過去の実績に基づく基礎資料により標準配合を定め、品質保証をするもので、改めて試し練りの必要はありません。
従って、試し練りを依頼される場合は、所定の手数料を申し受けます。
(1)コンクリートの試験は安全な場所で実施させて頂きます。
不慣れな高所での試料採取や地上への運搬、打込み箇所(ポンプ筒先・シュート先)での試料採取や試験場所への試料の場内運搬は安全上、購入者で行って下さい。(2)代行いたしました試験結果は、担当工場の「試験成績報告書」にて報告します。
(3)代行試験手数料のお支払い無き場合は、以後の代行試験及び「試験成績報告書」の発行は致しかねます。